歩くための靴の正しい選び方

靴の事を書いたらさっそく、 ブログ仲間の皆さんの中、そしてご家族に足のトラブルでお困りの方から声をかけていただきました。
そうなんですよ。
私のような拙いブログ、そんなに訪問者もいないんだけど、けっこう足のトラブルで困っている方は多いのです。
その大半が困ってるけど、いたけど・・・仕方ないや、我慢しておこうと思い今日に至っています。
我慢をしているとその事があたりまえのようになり、もう我慢できないという時にはかなり症状が進行してしまっている事がすくなくありません。

そこで、そうならないように気をつけるポイントの一つ。
歩くための正しい靴の選び方をお伝えします。



1 趾(ゆび)を圧迫しない靴の形・・・

    
靴の中で足がずれない事は大切です。しかし、足は固定されながらもゆびがグーパーと動かせるようなゆとりが必要です。こうすることによって靴の中で趾がしっかり動き筋肉の発達を促します。

2 くるぶしまでのハイカットシューズ・・・

特に小さなお子さんはこれをお勧めします。
幼児期のお子さんの踵を見てください。まだ(成長過程)まっすぐになっていない子が多いと思います。この踵を守り踵をまっすぐに支えることが扁平足を予防します。踵骨外反偏平足になると将来、外反母趾になりやすいです。
また、大人の方もこのタイプを履くと、とても歩きやすい事に気づかれるでしょう。足首が痛くなりやすい方にもお勧めです。ただし!紐は必ずキチンと結ぶ事が基本です。

3 紐またはしっかりしたマジックテープの靴・・・    
足をしっかりホールドしてくれて、靴の中で足がずれることがありません。

4 しっかりしたヒールカウンター・・・
まっすぐな踵骨を作ってくれます。
ヒールカウンターって耳慣れない言葉かもしれませんね。
実は靴の命といってもいいほど大切な部分です。
要するに私たちの踵を覆っている部分です。
ここが柔らかいと踵をまっすぐに支える事ができません。ということは、その上に続く頸骨も倒れてしまい、O脚やX脚となり脚部のトラブルの代表選手、変形性膝関節症になりやすいと言われています。

5 靴底がしっかりしている・・・
体を支えてくれ、中・後足部の骨格(子どもの場合は形成)を守ってくれます。衝撃を吸収する役目があります。
そこで、ちょっと皆さんの靴をチェックしてみてください。
靴で曲がっていい部分は実は「指の所」だけです。つま先立ちをして曲がる部分、その部分は靴も曲がってもよいところです。それ以外は曲がってはいけません。
なぜならは・・・
ご自分の足を、曲げてみてください。甲の部分がグニャッってまがりますか?
曲がりませんね。足部の曲がるところは曲がる。曲がらないところは曲がらない。そんな靴を選びましょう。

5 つま先部分(トゥボックス)に厚みがある・・・
爪を圧迫しない
上の図を参照にしてくださいね。つま先がおさまる部分をトゥボックスといいます。
最近の靴はこの部分が薄いものが多いです。男性用靴も然り!
爪が圧迫されてうっ血したり、陥入爪になったり、ハンマートゥになったりトラブルの原因となりいやすいです。

6 つま先に1cm前後のゆとりがあるサイズ・・・
前回の日記にも書きましたが、歩く時には足がしなり体重がかかった時に足のサイズが伸びますよ。その伸びを予測したサイズを選ぶ必要があります。
ただし!!
「私は今まで23cmだったからこれからは24cmね♪」なんて判断してはいけません。危険です。
かならず、試着した上で靴の上から指を触りその先に1cm程度のゆとりがあるのかという事を確認してください。
また、中敷を外せる靴の場合は、中敷に足を乗せて立ち上がり確認する必要があります。
この時には、靴の形は趾(ゆび)を圧迫しない形である事が前提です。

良い靴と書かれてこのように条件を書かれてもなかなかピンと来ませんよね。
私も、最初の頃はいつも首を傾げていました。

小学校なんかで履く上靴。
バレーシューズとかいっていましたっけ?
あれって・・・ 最悪です。成長期の子どもには最も履かせたくない靴です。
あれって、雑巾絞りができるでしょ?