事故死をした野犬のシロちゃん

先日 一匹の野犬が死にました

ここ2週間ほど、この辺りをさまよっていた若い女の仔でした
保護してあげる勇気もなく ただ 見ているだけの私達でした

ご近所の方が保健所に連絡をし、オリが仕掛けられていました
異様な雰囲気を察知して、まったくそこには近づかず お腹がすけばご近所のワンコ仲間からお相伴でした

真っ白な中型犬
とても人なつっこくて 犬にも慣れている仔でした

夫と我が家で飼えるだろうかと 話してみましたが良い結論は出せませんでした

この仔はごうがはじめて カラダごとぶつかってじゃれあうことが出来た仔です
楽しそうにじゃれあっていましたが 近所の方から野犬なので止めたほうがよいと止められていました

その仔には何も責任は無い
無邪気に遊びたいだけ
ごうよりも倍近い大きさの仔で 万が一なにかあったときの事を考えると 用心も必要なんだと思いました
ごめんね

毎回の散歩のたびに シロちゃんに近づこうとするごうでした
何度もスプリッテンをして遠ざかる毎日でした

金曜の朝 いつもは登場するはずのシロちゃんが散歩みちに登場しませんでした
どうしたのかなぁ・・・ と気になりながら散歩をつづけました

昨日は、ふと、いつもとは違う初めてのあぜ道を通ってみました
ごうが鼻をクンクンさせたその先に 横たわっていたのは シロちゃんでした
右側を下にしてまるで眠っているようでした

無邪気に臭いを嗅ごうとするごう
驚いて叫んだ私
思わずごうを抱き上げて そのまま走りました

小学生の通学誘導をしていたご近所の方(保健所に連絡をしていた方)のところまでごうを抱いたまま走り、報告をしました

シロちゃん、実はその方のお宅を気に入っていて庭に出入りしていました

「かわいそうなことしたねぇ・・・ 誰か毒饅頭でも食べさせたかな」とつぶやいたその方

あとで保健所の人が来て、シロちゃんを見たところ 「たぶん交通事故だろう」との事
外傷はないが内臓をやられてふらついて麦畑まで来て息絶えたのだろうとの事でした

そして・・・

今朝、夫がごうを散歩につれていきました
ごうは、いつも行くコースを見向きもせず、シロちゃんが横たわっていた麦畑にまっしぐらだったとのこと
そこで長い時間 シロちゃんの臭いをかいで探したそうです
「オレ、切なかったぞ・・・・」

皆さん口々に かわいそうなことをした・・・ と、つぶやきました
犬の散歩をするとき ついて回るシロちゃんに もしも、けんかにでもなったら怖いという気持ちと、性質の優しい仔だから迎え入れようかどうかとの葛藤、とうとう、行動に移せずにいたった結果

ちょっと前までは 誰かに飼われていたような気配のシロちゃん

警察、保健所には連絡をされていたけれど飼い主は見つかりませんでした
捕獲されて飼い主が見つからなかったら 里親さんが見つかればよいけれど そうでなければ 殺傷処分
でも、捕獲されなかったけど 事故死

考えさせられました